IM[企業概要書]とは?

IM(企業概要書)とは、ネームクリア後に開示される売り手の事業概要や事業計画・財務状況をまとめた資料のことを指します。万が一「会社を売ろうとしている」ということが、M&Aを決定を行う経営陣以外の従業員や取引先に知られてしまうと、業務や取引に支障をきたす恐れがあるため、M&Aは非常に守秘性の高い取引となっています。そのため、買い手は、売り手とNDA(秘密保持契約書)を締結することで、企業概要以外に財務情報や業績の予測といった、より詳細な情報を含んだ資料であるIM(企業概要書)を受け取ることができます。IM(企業概要書)を受け取った買い手は、定められた期間内に、買収価格やスキーム方法を記載した意向表明書(LOI)の提出が求められますが、どの程度の情報を開示すべきか明確な決まりはない上、「売り手側」が作成しているため、隠蔽などがないのか、しっかりと精査する必要があります。対して、売り手側も、自分の会社をよく見せようとすることは重要ですが、虚偽や隠蔽などは、確実にDD(デューデリジェンス)の段階で発見されてしまうことを留意すべきです。

関連用語→ネームクリアとは?


記事監修

三戸政和(Maksazu Mito)

2005年ソフトバンク・インベストメント入社。兵庫県議会議員を経て、2016年日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業再生・事業承継に関するバイアウト投資を行う。


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