DCF法とは、インカムアプローチの評価方法の一つで、事業計画によって推測される「将来獲得できるであろうフリーキャッシュフロー」を適切な割引率で現在価値に割り引いて、会社の価値を計算する方法のことを指します。この評価方法は、インカムアプローチであるため、対象企業の収益獲得能力や、企業特有の、あるいは事業個別の特性や収益性、成長率などの性質を評価結果に反映させるという点で優れていますが、「将来獲得できるであろうフリーキャッシュフロー」は、会社が作成した事業計画などに対する恣意性を全て排除することは不可能なので、企業が想定、予測する将来の業績に結果が大きく左右されるというデメリットもあります。
関連用語→インカムアプローチとは？
記事監修
三戸政和（Maksazu Mito）
2005年ソフトバンク・インベストメント入社。兵庫県議会議員を経て、2016年日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業再生・事業承継に関するバイアウト投資を行う。