日本創生投資

Column

2020.11.07

会社再活性化のためのスモールM&A

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・中小企業には「クセ」が強い会社が多い

中小企業の中には、創業オーナーだからこそ経営がうまくいっている会社があります。創業オーナー自身の持つ技術や能力、人脈などが経営にかなり寄与しているケースです。

そういう会社の場合、問題点は2つあります。ひとつは経営を創業オーナーに頼り切っているため、後継者探しが本格的に行われないことです。後継者がいないまま、創業オーナーにもしものことがあれば、会社は即、廃業の危機に直面します。

もう1つは経営に創業オーナーの「クセ」が付くということです。創業オーナーの持つ能力や技術によって経営はうまくいっていますが、創業オーナー自身に、マネジメントや技術、設備など会社経営に関する知識のアップデートをする意識が乏しいと、創業オーナーがいる間こそ経営がうまくいっていても、ビジネス界のアップデートはとても早いですから、その会社は大きく後れを取ってしまうでしょう。

実際、中小企業は最新のマネジメントモデルからは縁遠い会社が多いです。たとえば、いまだにファックスで業務の受発注をしていたり、手書きの帳簿で在庫管理をしていたり、営業や生産がデータを根拠に行われなかったり、属人的な仕事のやり方で、知識や経験の共有がなされなかったり…。そういう会社が少なくありません。

創業オーナーの「クセ」が付いた会社は、創業オーナーがいなくなると、たちまち経営危機となってしまうかもしれません。しかし創業オーナーがいなくなることは、それまでのやり方から脱却できるチャンスでもあるのです。創業オーナーのやり方に囚われていた経営が、ほかの人が引き継ぐことによって、新しいやり方に変化できるからです。

・スモールM&Aで会社は再活性化する

後継オーナーは、その会社には創業オーナーのクセがついていることも、買った後は創業オーナーがいない状態での経営になることもわかったうえで買うはずです。創業オーナーがいなくなっても会社は十分存続でき、新しいやり方にすれば成長できると判断したからこそ、その会社を買うのです。

後継オーナーは大企業で、最新のマネジメントやスキルを学んでいる人かもしれません。そういう人が経営を引き継いで、新しいやり方に変えていけば、創業オーナー時代にあった「クセ」はなくなっていくでしょう。

オーナーが変わって外の風が入ることは、従業員にとっても変化のチャンスです。会社に対する従業員の意識も変わって、それまで言えなかった、仕事のやり方に関する改善への提案も出やすくなるかもしれません。このような意味で、その会社は再活性化するといえるでしょう。

さらには、創業オーナー以外が経営を回せるようになることは、その会社の経営から属人的なものがなくなり、再現性が高くなるということです。そうなるとその会社の価値は上がります。その会社がまた売られ、後継オーナーとはまた別の人が引き継いでも、容易に経営ができるようになるからです。

創業オーナーのクセが抜けて、だれもがその会社を経営できるようになることは、会社が「社会のもの」になるということです。これは会社が売られ、ほかのだれかに引き継がれることで生まれる非常に大きなメリットといえるでしょう。

中小企業のM&Aが広がることで、私は、この社会がもっと気軽に会社を売買する社会になってほしいと考えています。たとえば、マンションを売買するのと同じように、会社を売買するようになるというイメージです。続いてのコラムではそんなお話をしましょう。

また、日本創生投資は、事業成長を目的とした、中小企業によるM&A活性化に貢献すべく、M&Aのコンサルティング/サポート事業も行っています。
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