日本創生投資

Column

2021.04.24

会社を知るための会計訓練③~BSの読み方

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・BSは走行メーター

貸借対照表(バランスシート=BS)の読み方を解説しましょう。

自動車にたとえれば、BSは走行メーターです。中古車を買うときは、走行メーターを見て、その車がこれまでにどのくらい走ったかを確認します。車は走行距離が5万キロの車と10万キロの車では大きく値段が変わりますから、走行メーターは車の価値を表しているとも言えます。

BSは、車の走行メーターと同じように、その会社の価値を表しています。会社を買うときには、BSを見れば、その会社にいくらの価値があるかがわかるのです。ちなみにPLは、車でいうとスピードメーターです。その会社がいまどのくらいのスピードで走れるかを示します。

・BSの読み方

BSのどこを見れば、会社の価値がわかるでしょうか。

BSには右側に「負債」と「純資産」、左側には「資産」が書かれています。右側はその会社がどうやってお金を集めたかという部分で、左側が、集めたお金をどうやって運用しているかという部分です。そして、次の式が成り立ちます。

負債+純資産=資産

会社は、他人のお金(負債)と自分のお金(資本金など)を右側に集めて、それを使って、土地や設備、商品などの左側の資産に変えることで経営されます。経営で得た儲けは、右側の純資産に加わっていきます。形式的には、この純資産の部分が会社の価値になります。純資産は、株主が持っている価値、株主価値とも言います。

・会社の本当の価値とは

BSの左側に載っている会社の資産すべてを売って、そのお金から、右側に載っている他人のお金である負債を返せば、BSの純資産と同じ額のお金が残るはずです。

しかし、BSに載っている資産の評価には注意が必要です。BSに書かれている金額は「簿価」といって、実際の値段とは違うことが多いからです。帳簿に500と書かれていた土地が、実際に売却したら、300にしかならなかったということは良くあります。

実際の値段を「時価」といいますが、会社の値段を算定する際には、資産を時価評価にし直す作業が必要になります。土地なら近くの不動産屋に聞いてみたり、車や機械などについては現物を確認したり、必要があれば専門家に頼んだりして、評価し直すということです。

BSを見ればその会社の価値がわかるはずでしたが、本当の価値を見極めるにはかなり面倒な作業が必要になります。その作業をするのがデューデリジェンス、というわけです。

BSとPLの読み方については以上です。これらを見た上で、どのように会社の値段を出していくか、次のコラムで解説しましょう。

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