日本創生投資

Column

2021.04.20

会社を知るための会計訓練①~数字に強くなろう

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・M&Aをするには数字に強くなろう

ソーシングをするには、会社のことが「わかる」必要があります。たくさんの会社の資料を集めてみても、その資料を読むことができないと、その会社がどんな会社なのかがわかりません。そうなると、買うべき会社を探すことは不可能です。

会社のことがわかる資料が、損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)です。このPLとBSにズラーっと書いてある数字の意味を理解して、読めるようになれば、そこがどんな会社なのか、良い会社なのか、良くない会社なのかがわかるようになるのです。

M&Aをしたり、会社を経営したりするためには、簿記3級レベルの知識は必須です。最低でも、私の書いた「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい会計編」を理解できるくらいではないと、経営者を続けるのは難しいと思います。M&Aをするためには数字に強くなる必要があるのです。

会社のことがわかるようになるために、PLとBSの基本的な読み方を解説していきましょう。

・PLで大事なのは営業利益

まずは損益計算書(PL)です。PLにはその会社の一定期間の経営の成績が書かれています。その期間で、どれだけ売上があって、費用はどのくらいかかって、利益はどれだけ出たのかということですね。

PLを見ると、一番上に売上高があって、次に売上原価があります。売上高は商品が売れた合計額です。売上原価は、その商品を作るのに必要な仕入れにかかった費用です。

売上高から売上原価を引くと売上総利益、いわゆる粗利が出ます。この粗利から、商品を売るために、仕入れ以外にかかる人件費などの費用(販売管理費)を引くと営業利益が出ます。

このようにPLにはさまざまな数字が並んでいますが、会社のことをわかるためには、この中の数字のどれにもっとも注目すべきかというと、第一に「営業利益」、次に「売上高」になります。

売上高は、その数字が大きければ大きいほど、その会社の商品が売れていることになります。その会社の商品がどれだけ社会に受け入れられているかを示すものなのです。しかし、売上高がいくら大きくても、営業利益が出ていないと意味はありません。

営業利益とは、その会社にどれだけ儲けが出ているかを示すものです。

売上高がいくら大きくても、営業利益が少なければ、良い会社とは言えません。しかし、営業利益の大きな会社は、良い会社だと考えてほぼ間違いありません。

営業利益が安定していれば、その会社のビジネスが堅調であることを示します。営業利益とは、その会社のビジネスの良し悪しを、もっとも表す数字なのです。

売上高に対して営業利益がどれくらいあるかを示す営業利益率も、重要な目安となります。営業利益率が高いということは、効率よく儲けを生んでいることになるからです。

次のコラムでは、PLの理解に関連して、多くの人がつまずいてしまう減価償却費と、M&Aのためにはぜひ覚えてほしいEBITDAについて解説します。

また、日本創生投資は、事業成長を目的とした、中小企業によるM&A活性化に貢献すべく、M&Aのコンサルティング/サポート事業も行っています。
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