非流動性ディスカウントとは?

非流動性ディスカウントとは、非上場企業の株式算定時に、株式の流動性の低さが原因で、売却コストを評価金額から減額することを指します。株式の流動性の低さによる減額は、株式を現金に変える事の容易さが低いこと、つまり、取得した株式を換金する手段がないため、流動性のある上場株式に比べ、買い手を探すためのコストや時間が余計にかかってしまうことに起因しています。また、非流動性ディスカウントを踏まえて、「どのぐらいの割引率を設定するべきか」ということに対して明確な水準はないため、ディスカウントをする際は、類似企業の事例や取引を考慮する必要がありますが、評価した会社の価値から20~30%程度を割り引くことが一般的となっています。

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記事監修

三戸政和(Maksazu Mito)

2005年ソフトバンク・インベストメント入社。兵庫県議会議員を経て、2016年日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業再生・事業承継に関するバイアウト投資を行う。


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