営業権とは?

営業権とは、「のれん」と同義で、企業が保有するノウハウや、立地・知名度・ブランド等、代替できない無形価値のことを指します。このような無形価値による収益力を「超過収益力」と言いますが、これらは会計上で数値化することは難しいため、バランスシートには計上されません。そこで、このように価値を保有しているにも関わらず、財務諸表に計上されない超過収益力を、企業が持つ純資産にプラスし、企業の価値(=価格)を向上させてあげるものが、M&Aにおける「のれん」、すなわち営業権になります。しかし、この「のれん」のような無形価値を、「どう計上するのが適切なのか」といった論争や、近年多く発生している、「のれん」をはじめとした無形価値の減損処理による多額の損失計上の問題など、M&Aにおける「のれん」には様々な課題があるのも、また事実です。

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記事監修

三戸政和(Maksazu Mito)

2005年ソフトバンク・インベストメント入社。兵庫県議会議員を経て、2016年日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業再生・事業承継に関するバイアウト投資を行う。


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